【台風13号ドルフィン続報】今週の波はどうなる?千葉・湘南・伊豆・四国・宮崎の波予想
【台風13号ドルフィン続報】週明けに本格化?千葉・湘南・伊豆・四国・宮崎の波予想
「来週以降が本命」と書いた台風13号ドルフィン。実際に、海が動き始めた。
7月31日に公開した前回記事では、今週末は本格反応の入口で、8月4日〜5日以降が重要になると整理した。
そして8月3日。
千葉、茨城、東北、宮崎などでは、すでにサイズアップが確認できる。さらに波高・風向き予報では、8月4日から5日にかけて、太平洋側の広い範囲で反応が一段強まる見込みとなった。
今回の続報では、現在の実波情報と、8月5日夜までの波高・周期・風向き予報をエリア別に整理する。
結論から言うと、東日本は8月4日、東海・四国・宮崎は8月5日にかけて山を迎える可能性が高い。ただし、場所によっては3m〜6m級の波高予報で、サーフィン向けというより危険な海になる。
台風13号ドルフィンは南鳥島近海。日本の南を西へ進む
台風13号ドルフィンは、8月3日朝の時点で南鳥島近海にある。
中心気圧は940hPa、最大風速45m/s、最大瞬間風速65m/s。勢力はピーク時より弱まっているものの、依然として強い台風である。
今後は小笠原近海から日本の南へ進み、その後も西へ進んで、8月8日頃には東シナ海へ達する予想になっている。
しかし、太平洋側へうねりを送り続ける位置を西へ進む。
今回のドルフィンは、本州に上陸するかどうかよりも、日本の南を長く西進することで、太平洋側へ東〜南東うねりを供給し続ける点が重要である。
台風13号ドルフィンの最新進路
| 日時 | 位置と見方 |
|---|---|
| 8/3 朝 | 南鳥島近海。940hPa、最大風速45m/s。西北西へ毎時25km。 |
| 8/3 夕方 | 小笠原近海。945hPa、最大風速45m/s。西へ進む予想。 |
| 8/4 朝 | 小笠原近海。945hPa。千葉・茨城・東北・伊豆方面で反応が強まりやすい。 |
| 8/5 未明 | 日本の南。945hPa。湘南・西湘・東海・四国・宮崎まで影響範囲が広がる可能性。 |
| 8/6 未明 | 日本の南。950hPa。西進を続け、南東〜南うねりの供給が継続する見込み。 |
| 8/7 未明 | 日本の南。950hPa。沖縄方面も影響が強まりやすい。 |
| 8/8 未明 | 東シナ海。950hPa。太平洋側は残りうねりと風向きを確認したい。 |
最新天気図で台風の位置と風の流れを確認
台風スウェルを見るときは、進路だけでなく、日本付近の気圧配置と沿岸の風も重要である。
アジア太平洋の実況天気図
台風13号ドルフィンが南鳥島近海から小笠原近海へ進む状況を、広域の気圧配置と合わせて確認できます。
日本付近の48時間予想図
8月4日〜5日にかけての日本付近の風向きと、太平洋側の海況変化を確認するための予想天気図です。
台風13号ドルフィンの進路図
台風13号ドルフィンは、小笠原近海から日本の南を西進する予想。進路図で最新位置、予報円、強風域、暴風域を確認してほしい。
台風経路図
前回記事では「週末は前兆、来週が本命」と予想
7月31日に公開した前回記事では、当時の波高・風向き予報が8月2日夜までだったため、週末後半に千葉・茨城・東北で反応が始まり、本格的な変化は8月4日〜5日以降になると整理した。
8月3日時点では、その見方に沿う形で東日本を中心にサイズアップが始まっている。
前回の台風13号ドルフィン記事
発生直後の進路、週末の波予想、来週以降の影響を整理した前回記事はこちらです。今回の記事は、その後の最新進路・実波情報・波高予報を反映した続報です。
8月3日の実波情報:すでに東日本と宮崎で反応
8月3日の実波情報を見ると、台風13号ドルフィンの影響とみられる東〜南東うねりは、すでに太平洋側の複数エリアへ届き始めている。
現在は「どこまで大きくなるか」を見る段階である。
| エリア | 8月3日の実波情報 |
|---|---|
| 宮崎 | お倉ヶ浜でカタ〜頭、セット頭オーバー。木崎浜・金ヶ浜もムネ〜頭オーバー。朝は西寄りの弱いオフショアで良好な時間あり。 |
| 四国 | 生見でハラ〜ムネ、たまにカタ。まだ極端なサイズではないが、今後の大幅なサイズアップ予報に注意。 |
| 伊勢・志摩 | 国府ノ浜でコシ〜ムネ前後。東寄りの風で面はザワつき気味。 |
| 伊良湖 | ロングビーチでコシ〜ハラ、セットでムネ〜カタ、たまに頭。午後は東南東風でザワつき。 |
| 静岡 | 御前崎・豊浜でコシ〜ムネ、場所によりカタ。すでに反応はあるが、本格的な山はこれから。 |
| 伊豆 | 多々戸・大浜・白浜でヒザ〜コシ、場所によりハラ〜ムネのセット。北東風の影響が出ている。 |
| 湘南 | 鵠沼はヒザ〜モモ、たまにコシ。まだ小さめだが、8月4日以降は一段上がる予報。 |
| 西湘 | 吉浜でモモ〜コシ、セットでハラ〜ムネ。湘南より先に東〜南東うねりへ反応。 |
| 千葉南 | マルキでハラ〜ムネ、セットでカタ、たまに頭。部原でもムネ〜カタ、セット頭。 |
| 千葉北 | 一宮でムネ〜カタ、セット頭、たまに頭オーバー。片貝新堤や吉崎もハラ〜頭前後。 |
| 茨城 | 河原子でムネ〜カタ、セット頭。ただし北東風が強く、面は悪化している。 |
| 東北 | 仙台新港でムネ、セットカタ。北西のオフショアで良い時間が確認されている。 |
8月4日〜5日の波予想:太平洋側で本格化
最新の波高・風向き予報は8月5日23時JSTまで入っている。
数値を見ると、8月4日は千葉・茨城・東北・西湘、8月5日は宮崎・四国・伊良湖・静岡・伊豆で山を迎える可能性が高い。
下記の波高は、サーフィンの波のフェイスサイズそのものではない。
海洋予報上の波高であり、実際のブレイクサイズは海底地形、波向き、周期、潮位、遮蔽物によって変わる。ただし、3m〜6m級の数値は極めて危険な海況を示す。
| エリア | 今後のピーク予報 |
|---|---|
| 宮崎 | 8月5日夜、青島で6.16m、東南東うねり、周期13.15秒。北東風6.30m/s。一般的なサーフィン向けではなく、海岸全体で警戒が必要な数値。 |
| 四国 | 8月5日夕方、生見で5.04m、南東うねり、周期13.25秒。北東風6.96m/s。生見・宍喰・内妻ともハード化する可能性。 |
| 伊勢・志摩 | 8月5日午後、国府ノ浜で3.84m、南東うねり、周期12.55秒。東風6.92m/sでコンディション悪化も考えられる。 |
| 伊良湖 | 8月5日夕方、寺沢で4.24m、南南東うねり、周期12.70秒。東風9.53m/s。サイズだけでなく強風にも注意。 |
| 静岡 | 8月5日夕方、中田島凧場で4.26m、南南東うねり、周期12.75秒。東風8.17m/s。御前崎・遠州灘はかなり厳しい可能性。 |
| 伊豆 | 8月5日夜、大浜で2.98m、南南東うねり、周期11.65秒。北東風8.21m/s。白浜など風を受ける場所は荒れやすい。 |
| 西湘 | 8月4日夜、吉浜で2.62m、南東うねり、周期13.15秒。北東風6.19m/s。長い周期と強い流れに注意。 |
| 湘南 | 8月5日未明、パークで2.18m、南東うねり、周期13.80秒。北風6.82m/s。風は合う可能性があるが、サイズ・流れ・混雑に警戒。 |
| 千葉南 | 8月4日夜、J’s前で3.68m、南東うねり、周期12.60秒。北北東風4.08m/s。サイズ過多となるポイントもありそう。 |
| 千葉北 | 8月4日夜、大原で3.36m、南東うねり、周期12.30秒。北北東風4.74m/s。風は合う場所もあるが、台風スウェルとして強力。 |
| 茨城 | 8月4日午後、河原子で2.92m、東南東うねり、周期11.65秒。北東風4.20m/s。面の乱れとカレントに注意。 |
| 東北 | 8月4日夜、荒浜で2.28m、南東うねり、周期12.05秒。東南東風4.24m/s。風の影響を受けやすい。 |
日別に見ると、どこがいつ上がる?
8月3日:千葉・宮崎・東北ですでに反応
千葉北・千葉南ではムネ〜頭前後、宮崎ではカタ〜頭オーバー、東北でもムネ〜カタの反応が確認できる。
一方、湘南はまだヒザ〜モモ中心。ドルフィンのうねりは、すべてのエリアへ同時に同じ大きさで入るわけではない。
8月4日:千葉・茨城・東北・西湘が山
台風が小笠原近海へ進むことで、東〜南東うねりが東日本へ強く入りやすくなる。
千葉北・千葉南では3m台、茨城で3m弱、東北で2m台、西湘でも2m台半ばの予報。北〜北東風が合う場所もあるが、サイズは上級者向けになる可能性が高い。
8月5日:東海・四国・宮崎で非常に大きくなる
台風が日本の南へ進むと、南東〜南南東うねりの影響が東海から西日本へ広がる。
宮崎で6m台、四国で5m台、静岡・伊良湖で4m台の予報が出ている。これは「波が良くなる」というより、サーフィンが難しい、または危険で入れない海になる可能性を示している。
8月5日は東海・四国・宮崎。
西へ時間差で反応が広がる。
狙い目より先に、クローズアウトを考えるべきエリア
今回の波高予報では、「どこが良いか」より「どこが大きくなりすぎるか」を先に考えた方がよい。
- 宮崎・四国:8月4日から急激にサイズアップし、5日はクローズアウトする場所が増える可能性。
- 静岡・伊良湖:4m前後の波高と強い東風予報。海岸全体がハードになる可能性。
- 千葉北・千葉南:北寄りの風が合っても、3m台の台風スウェルでは流れとセットが非常に強い。
- 湘南・西湘:他エリアより抑えられるが、周期13秒前後の南東うねりは見た目以上に強い。
- 伊豆:風を受ける場所とかわす場所で差が大きい。移動前に最新情報を確認。
- 茨城・東北:東〜南東うねりと東寄りの風が重なり、まとまりに欠ける可能性。
風がオフショアだから安全、ではない。
オフショアでも、サイズが大きすぎれば強いカレント、長いパドル、セット間の取り残され、リーシュ切れなどの危険がある。自分のレベルを超える海には入らないでほしい。
8月6日以降はどうなる?
台風13号ドルフィンは、8月6日〜7日も日本の南を西へ進み、8日頃には東シナ海へ達する予想である。
ただし、現在確認できる波高・風向き予報は8月5日23時まで。その後のサイズダウンの速度、南うねりへの変化、風向きについては、次の更新を待つ必要がある。
台風が西へ離れても、周期の長いうねりはすぐには消えない。
各地の最新波情報・風予報をチェック
台風スウェルは数時間で状況が変わる。前日の予報だけで入る場所や時間を決めず、必ず当日の波情報と風予報を確認してほしい。
台風13号ドルフィンで確認したいエリア
台風13号ドルフィンの記事なので、サーファーにはおなじみの「ドルフィンスルー」についても触れておきたい。
日本では、波の下へボードごと潜って沖へ出る動作をドルフィンスルーと呼ぶ。しかし海外では、一般に duck dive(ダックダイブ) と呼ばれる。
ドルフィンスルーは和製英語とされているが、誰が最初に言い始めたのか、いつ日本で定着したのかを示す確実な一次資料は確認できない。
噂その1:イルカの潜り方に似ていた説
ボードを沈め、体ごと波の下へ潜り、再び水面へ浮上する動きがイルカに似ていたため、日本でドルフィンスルーと呼ばれるようになったという最も素直な説。
噂その2:ダックよりドルフィンの方が格好よかった説
英語圏のduck diveを直訳すると「アヒル潜り」。日本のサーフカルチャーでは、アヒルよりも海らしいイルカの方が格好よく聞こえたため、ドルフィンという言葉が選ばれたのではないかという説。
噂その3:雑誌・スクール・先輩サーファーから広がった説
正式な翻訳語として決められたのではなく、サーフショップ、スクール、雑誌、先輩サーファーの会話の中で自然に広まり、日本独自の用語として定着したという説。
参考リンク
- THE SURF NEWS:サーファーが使う日常英語 — ドルフィンスルーは和製英語、海外ではDuck diveと説明。
- THE SURF NEWS:ドルフィンスルーのこつ — 日本語ではドルフィンスルー、英語ではダックダイブと紹介。
- nanazero:ドルフィンスルーの解説 — 名前の由来は確定していないとしつつ、イルカの潜水動作との類似を紹介。
- Pocket Surf:ドルフィンスルー解説 — 日本の呼び方と海外のduck diveの違いを確認できる。
※ドルフィンスルーの正式な命名者や初出は確認できませんでした。上記3つは確定した歴史ではなく、国内で広まった理由として語られる説・推測です。海外で伝える場合はduck diveの方が通じます。
まとめ:ドルフィンの本格反応は8月4日〜5日
台風13号ドルフィンは、8月3日朝の時点で南鳥島近海にあり、小笠原近海から日本の南を西へ進む予想である。
前回記事で予想した通り、週末後半から千葉、茨城、東北、宮崎などでサイズアップが始まった。
今後は8月4日に千葉・茨城・東北・西湘、8月5日に宮崎・四国・静岡・伊良湖・伊豆で、さらに大きく反応する可能性がある。
東海・四国・宮崎は8月5日。
ただし、大きすぎる場所はサーフィン向けではない。
特に宮崎6m台、四国5m台、静岡・伊良湖4m台という波高予報は、良い波を期待する数値ではなく、海岸全体で警戒すべき数値である。
湘南や西湘も他エリアより小さいとはいえ、周期13秒前後の台風スウェルは見た目以上に力がある。
最新の波情報、風、警報・注意報、現地の状況を確認し、少しでも自分のレベルを超えると感じた場合は入らないこと。
海は逃げない。
台風スウェルのピークを無理に追う必要はない。
出典:SURF@REA 台風情報、SURF@REA 波情報・風予報、気象庁「台風情報」、気象庁ホームページ「天気図」、気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」
小ネタ参考:THE SURF NEWS、nanazero、Pocket Surf
※この記事は8月3日時点の情報をもとに、サーフィン目線で台風13号ドルフィンの影響を整理したものです。海に入る判断は、必ず最新の公式情報、現地状況、ご自身の技量をもとに行ってください。
