【台風6号チャンミー】サーファーが一番ソワソワするやつが来た。千葉・湘南の波はいつ反応するのか?
台風6号、チャンミー。
名前だけ聞くと、どこか柔らかい響きがある。
チャンミー。なんなら少し可愛い。
だが、海の上ではまったく可愛くない。
サーファーにとって台風とは、遠くにあるだけでスマホを見る回数が急に増える存在である。仕事中でも、食事中でも、なぜか台風進路図を開いてしまう。しかも1回見たところで進路が劇的に変わるわけではないのに、また見る。
これはもう病気ではない。
サーファーの季節性行動である。
今回の台風6号チャンミーは、沖縄方面から北上し、その後は東寄りに進路を変えながら本州の南側を進む予想になっている。
つまり、サーファー的にはこういうことだ。
これである。
台風6号のポイントは「本州南岸コース」
今回の台風6号で注目したいのは、本州の南側を進む予想が出ていること。
SURF@REA側の台風データでは、台風6号チャンミーは6月2日朝に屋久島の南西付近、6月3日朝に日本の南、6月4日朝には日本の東へ進む予想となっている。
台風6号チャンミー周辺の気圧配置
アジア太平洋の実況天気図。台風6号の位置と、本州南岸へ影響しそうな広域の気圧配置を確認できます。
本州付近の24時間予想図
6月3日前後に湘南・千葉・伊良湖・静岡方面へ影響が出るかを見るうえで、本州付近の予想天気図も確認しておきたいところです。
台風経路図
このコースになると、太平洋側の広い範囲でうねりが入りやすくなる一方、風・雨・クローズアウト・急なサイズアップもセットで付いてくる。
つまり、単純に「台風だ!波が上がるぞ!」で済ませると危ない。
サーフィン目線で見るべきなのは、ざっくり次の4つ。
- 台風の中心がどこを通るか
- うねりの向きがどのエリアに合うか
- 沿岸の風が合う時間があるか
- サイズが上がりすぎてクローズしないか
特に千葉、湘南、伊豆、静岡、伊良湖、和歌山、四国、宮崎あたりは、台風の位置とうねりの向き次第で一気に表情が変わる。
台風スウェルでは普通にある。
まず反応が早いのは宮崎・四国方面
今回の波高予報を見る限り、反応が早いのは宮崎、四国方面である。
宮崎は6月1日昼前の時点で波高2mラインに入り、6月2日午前には3m、昼頃には4mを超える予想。ピークは6月2日夕方ごろで、青島周辺では6m台まで上がるデータが出ている。
ただし、ここで「おお、最高じゃん」と飛びつくのは危ない。
ピーク時は波高が大きすぎるうえ、風も強めに入る予想で、一般的なサーフィン向きというより、かなりハードな海になる可能性が高い。
宮崎で比較的狙い目として見たいのは、6月3日未明〜朝にかけて、サイズが少し落ち着き、北西寄りの風が入るタイミング。お倉ヶ浜では、6月3日未明に南東うねりで3m台、北西寄りの風というデータが出ている。
とはいえ、時間帯がかなり早い。無理に夜明け前から突撃する話ではなく、朝の現地確認が必須である。
四国は6月2日早朝から2m台に入り、6月2日夕方以降に3〜4m台、6月3日未明にピーク予想。宍喰や生見、内妻周辺はかなりサイズが出る。
一方で、6月3日朝〜昼前にかけては、北〜北北西寄りの風に変わり、波高も2〜4m台に落ち着く時間がある。特に内妻、生見、宍喰あたりは、6月3日午前中に風とサイズのバランスが一時的に合う可能性がある。
ただし、ここも油断は禁物。
「落ち着く」と言っても、普通の日の落ち着くではない。台風基準の落ち着くである。
伊良湖・伊勢志摩・静岡は6月3日が本番。ただしピークはデカすぎる
伊良湖、伊勢志摩、静岡は、今回かなり分かりやすく台風スウェルが入る予想になっている。
伊良湖は6月2日夜に2m台へ上がり、6月3日未明から朝にかけて3〜4m以上。寺沢では6月3日朝に7m台後半のピーク予想が出ている。
ロングビーチ、ロコ、新日本、全日本などでは、6月3日午後に北西寄りの風が入り、南西寄りのうねりで4m台前半まで落ちる時間がある。データ上は、6月3日14時〜16時頃が「風だけを見ると少し期待したくなる時間」である。
ただし、4m台という時点で普通に大きい。
「オフっぽいから良い波」という単純な話ではない。
伊勢志摩も6月2日夜から上がり始め、6月3日朝にピーク。市後浜や国府ノ浜周辺では6m台の波高が出ている。風が強い時間は厳しく、狙うなら6月3日昼過ぎ〜午後、北西寄りの風に変わり、波高が3〜4m台に下がるタイミングを見たい。
静岡は6月2日夜から反応が強まり、6月3日午前〜昼にかけてピーク。御前崎方面では8m台という強烈な数字も出ている。これは「良い波を探す」というより、まず危険回避を考えるレベルである。
一方で、6月3日午後には豊浜や舞阪方面で北〜北西寄りの風、波高4m前後の時間が出ている。上級者向けには気になる時間だが、一般サーファーにはかなりハードと見るべきである。
伊豆・西湘・湘南は6月3日朝から一気に反応
伊豆は6月2日夜から2m台に入り、6月3日朝には3〜4mを超える。多々戸、白浜、入田浜、大浜などでは、6月3日昼頃に9m台という予報値も出ている。
もはやサーフィンの記事で出していい数字なのか一瞬迷うが、データとしては出ている。
当然ながら、これは多くのポイントでクローズ、または極めて危険な海になる可能性が高い。
西湘は6月3日早朝から反応。6月3日昼頃に吉浜周辺で5m台のピーク予想。夕方には大磯方面で北風、南うねり、2m台後半というデータもある。
湘南は6月3日朝から急に上がる予想である。
6月3日6時頃に2m台、8時頃に3m台、10時頃には4m台へ。ピークは6月3日昼頃で、パーク周辺では5m台のデータが出ている。
湘南は「台風が来ると全員が同じことを考える海」である。
つまり、良さそうな時間は混む。
そして今回はサイズもかなり出る。
データ上、湘南で比較的見たいのは6月3日午後。由比ヶ浜周辺では6月3日夕方に、南〜南西うねりで3m台、北東寄りの風という時間が出ている。
ただし、3m台でも湘南としてはかなり大きい。
いつもの感覚で「ちょっと上がったかな」ではなく、「今日は別の海かもしれない」と見た方がいい。
千葉は6月3日朝から反応、昼〜午後にピーク。ただし風は悩ましい
千葉は反応が早いイメージがあるが、今回のデータでは本格的なサイズアップは6月3日朝から。
千葉南は6月3日未明に2m台、朝に3〜4m台へ上がり、昼〜午後にピーク。平砂浦では6月3日15時頃に7m台という予報値が出ている。
千葉北も6月3日早朝から2m台に入り、朝に3m台、午前中に4m台へ。大原では6月3日午後に5m台後半のピーク予想が出ている。
ただし、千葉は風が悩ましい。
ピーク時間帯は東寄りの風が入りやすく、千葉北・千葉南ともに「波はあるが、風が完全には合いにくい」パターンになりそうである。
千葉南は6月3日夜に北寄りの風へ変わり、J’s前などで南南西うねり3m台、北風というデータが出ている。
千葉北は現時点の予報では、サイズが上がった後の明確なオフショア好条件は弱く、むしろ風との戦いになりそうである。
つまり千葉は、波は来る。
かなり来る。
だが、良い波として整うかは別問題である。
茨城は6月3日朝〜昼に反応。ただし風が強い
茨城は6月3日朝から2m台、午前中に3m台、昼頃には4m台へ入る予想。波崎では6月3日午後に4m台後半のピークが出ている。
ただし、茨城も風は厳しめである。
ピーク周辺では東寄りの風が強く、波高だけで見れば上がるが、コンディションとしてはまとまりづらい可能性がある。
茨城は「サイズはある。でも整うかは当日次第」という見方が妥当である。
では、狙い目はいつなのか?
現時点のSURF@REAデータで見ると、今回の台風6号はこういう流れで考えると分かりやすい。
| 日付 | 見方 |
|---|---|
| 6月1日 | 宮崎、四国、伊良湖の一部ではすでに反応あり。 |
| 6月2日 | 宮崎、四国が本格サイズアップ。西日本太平洋側も徐々に反応。 |
| 6月3日朝 | 伊良湖、伊勢志摩、静岡、伊豆、西湘、湘南、千葉、茨城が一気に反応。 |
| 6月3日昼〜午後 | 多くのエリアでピーク。ただしデカすぎ・風強すぎに注意。 |
| 6月3日午後〜夕方 | 四国、伊勢志摩、伊良湖、静岡、湘南の一部で風が合う時間が出る可能性。 |
| 6月4日以降 | 台風は日本の東へ抜ける予想。残りうねりが続く可能性はあるが、現時点の波高予報データでは未確認。 |
特に「サーフィンできる可能性」という意味で見るなら、6月3日が中心になる。
ただし、これは「6月3日が最高」という意味ではない。
むしろ多くのエリアでは、6月3日は上がりすぎる可能性が高い。
今回の狙い方は、ピークそのものを追いかけるより、ピークの前後で風が合い、サイズが少し落ち着く時間を探す方が現実的である。
各地の最新波情報・風予報をチェック
台風スウェルは、数時間でサイズ・風・流れが変わります。気になるエリアは、入る前に必ず最新の波情報とサーフィン天気・風・波予報を確認してください。
週末はどうなる?
ここは正直に言う。
現時点でSURF@REA側に入っている波高・風向き予報は、6月3日夜までである。
そのため、6月6日・7日の週末については、まだデータ上は判断できない。
台風進路だけを見ると、6月4日以降は日本の東へ抜けていく予想なので、週末まで強いうねりが残るかどうかは、台風の速度、勢力、通過後の風、外洋のうねりの残り方次第である。
今の段階で「週末も良い」と断定するのは早い。
週末狙いの人は、6月3日以降にもう一度、波高・周期・風向きの更新を見るべきである。
サーファー的には、週末にちょうど落ち着いた残りうねりが入る展開を期待したい。
だが、海はそんなに都合よく接待してくれない。
今回の記事で一番言いたいこと
台風6号で波が上がるかどうか。
サーファーなら気になる。
それは当然だ。
ただし、今回のデータを見る限り、問題は「波が上がるか」ではない。
むしろ上がりすぎるエリアがある。
大事なのは「入れる波かどうか」である。
台風スウェルは普通のサイズアップとは違う。
波が上がるだけでなく、流れも強くなる。セット間隔も変わる。見た目よりパワーがある。アウトに出られたとしても、戻ってくるのが大変なこともある。
これは台風時には通用しない。
これも危ない。
台風の波は、海に慣れている人ほど慎重に見るべきである。
まとめ:台風6号は「波が上がるか」より「入れる波か」を見るべき
台風6号チャンミー。
サーファーとしては気になる存在である。
千葉、湘南、伊豆、静岡、伊良湖、四国、宮崎など、太平洋側の各エリアでうねりの反応が出る可能性が高い。
現時点のデータでは、宮崎・四国は6月2日が本格反応、伊良湖・伊勢志摩・静岡・伊豆・湘南・千葉・茨城は6月3日が大きな山になりそうである。
だが、今回いちばん大事なのは「波があるか」ではない。
- 安全に入れる波か
- 自分のレベルに合っているか
- 風と潮のタイミングが合っているか
- サイズが上がりすぎていないか
ここを見誤ると、楽しいはずの台風スウェルが一気に危険なものになる。
台風の波は、当てれば最高。
でも、無理をすれば最悪。
チャンミーという名前に油断してはいけない。
名前は柔らかいが、海はたぶん柔らかくない。
最新の台風進路と波情報を確認しながら、入るなら安全第一で。
そして少しでも迷ったら、今日は「見るサーフィン」でも十分である。
入る前に、最新の波情報と風予報を確認
海は逃げない。
無理して入った人だけが、たまに帰ってこられなくなる。
出典:SURF@REA 台風情報、SURF@REA 波高・風向き予報、気象庁台風XMLデータ
※この記事はサーフィン目線で台風6号の影響を整理したものです。海に入る判断は、必ず最新の公式情報、現地状況、ご自身の技量をもとに行ってください。
