【連載】体重はサーフィンに影響するのか? 第1回:まずはSリーグ男子の平均体重を調べてみた
【連載】体重はサーフィンに影響するのか? 第1回:まずはSリーグ男子の平均体重を調べてみた
「部長(52)って、体重何キロなんですか?」
ある日、部員のテツ(34)が、まるで今日の波のサイズを聞くような軽さで聞いてきた。
部長は少しだけ間を置き、腹まわりを一瞬だけ見てから答えた。
「……77キロ」
テツの目が、ほんの少しだけ泳いだ。
いや、わかる。言いたいことはわかる。日本のアベレージコンディション、つまり腰〜胸くらいの波。パワーがある日もあるが、基本的には「早く立った者勝ち」「走り出した者勝ち」みたいな日が多い。
そうなると、どうしても思ってしまうのだ。
もちろん、重いサーファーがダメという話ではない。パワーもある。ターンに重みも出る。デカい波ならむしろ武器になる場面もあるだろう。
だが、問題は日本の小波である。
おっさんになり、77キロになり、セミドライを着て、ブーツも履いて、冬の海でゼェゼェ言いながらパドルしていると、ふと思う。
しかも立ったあとも速い。軽い。板が沈んでいない。波の弱いところでもスルスル走っていく。あれは技術なのか。若さなのか。体重なのか。あるいは全部なのか。
まずは国内トップ選手の体重を見ていく
そこで今回は、いきなり感覚論で語るのではなく、まず国内プロサーフィンリーグであるS.LEAGUEの男子上位選手の体重をテツに調査依頼をして見ていくことにした。
調べてみると、S.ONEショートボード男子の上位には、西慶司郎選手、西優司選手、増田来希選手、金沢呂偉選手、松原渚生選手、古川海夕選手、山中海輝選手、加藤翔平選手、安室丈選手、鈴木仁選手、田中大貴選手など、国内トップクラスの名前が並んでいる。
ただし、ここでひとつ問題がある。
体重が全員分まとまって公開されているわけではない。
なので、今回はS.LEAGUE公式ランキングページに掲載されている男子上位選手をランダムにGoogleAI検索等で体重を確認できた選手を対象として、あくまで暫定的に見ていくことにした。
公開プロフィールで確認できた範囲
確認できた範囲では、西慶司郎選手が68kg、金沢呂偉選手が58kg〜60kg前後、安室丈選手が56kg、森友二選手が62kg、松原渚生選手が60kg前後。西優司選手はランキング上位ですが、今回は体重を数値として確認できなかったため、平均計算からは除外した。
| 選手 | 確認できた体重 |
|---|---|
| 西 慶司郎選手 | 68kg |
| 金沢 呂偉選手 | 58kg〜60kg前後 |
| 安室 丈選手 | 56kg |
| 森 友二選手 | 62kg |
| 松原 渚生選手 | 60kg前後 |
| 西 優司選手 | ランキング上位ですが、今回は体重を数値として確認できなかったため平均計算から除外 |
体重を数値として使える5名だけで平均を出すと、約61kg。
差、約16kg。
……いや、16kgって、ほぼ小学生1人分である。
もちろん、まだ断定はできない
もちろん、ここで「プロの平均体重は61kgです!」と断定するのはまだ早い。今回の数字は、あくまでGoogleさんから確認できた範囲の暫定値だ。シーズン中に体重は変わるし、古いプロフィールも混ざる。正確にやるなら、上位18名全員の最新体重を本人または公式プロフィールで確認する必要がある。
しかし、それでもひとつの仮説は立つ。
では、体重が16kg違うと、サーフボードの浮力、必要なリッター数、テイクオフの速さ、アップスの加速にはどれくらい影響するのか。
次回は、いよいよ「体重」と「板のリッター」の関係に突っ込んでいく。
検証メモ
S.LEAGUE公式には25-26ランキングページがあり、ショートボード男子・女子、ロングボード男子・女子のランキング導線が確認できます。S.ONEショート男子の上位選手名についてGoogleAI検索による値を参考にしました。
体重の公開値は、確認できた範囲で西慶司郎選手が68kg、金沢呂偉選手が58kg〜60kg前後、安室丈選手が56kg、森友二選手が62kg、松原渚生選手が60kg前後です。全員分の最新体重が揃っていないため、本文では「GoogleAI検索で確認できた範囲の暫定値」として扱っています。
