【台風24号クロヴァン】今週末の波は?土曜は南うねり、日曜は千葉・伊豆・宮崎でサイズアップも北東風に注意
台風24号クロヴァンが東シナ海で複雑な動きを見せる中、今週末の太平洋側は「台風のうねりだけ」を見ていると判断を誤りそうだ。
クロヴァン自体は非常に強い勢力ではなく、9月4日夜の時点では奄美の西側を南下している。
一方、日本付近には秋雨前線があり、台風周辺から流れ込む暖かく湿った空気も加わって、各地で雨と風の影響が強まっている。
海では、これまでの南〜南東うねりに北東〜東寄りの風波が重なる見込み。
日曜:千葉・伊豆・宮崎などで総合的な波高はさらに上昇。
ただし「サイズアップ=良い波」ではなく、荒れる場所が多そう。
今週末は大きな波を追うより、風をかわして実際にサーフィンできる場所を探す方が重要になりそうだ。
台風24号クロヴァンは東シナ海で複雑な進路
台風24号クロヴァンは、4日夜の時点で奄美市の西海上。
中心気圧994hPa、最大風速18m/s、最大瞬間風速25m/sで南へ進んでいる。
今後も単純に日本列島へ北上するのではなく、南寄りへ進んだあと進路を変える可能性がある。
サーフィン目線ではここが重要
今回のクロヴァンは、強い勢力で太平洋沖を進み、日本へ長周期のうねりを送り続ける典型的な「台風スウェル型」ではない。
週末の海況には、台風24号の間接的な影響だけでなく、秋雨前線周辺の気圧配置と北東風による風波が大きく関係する。
台風24号クロヴァンの最新進路図
現在位置、予報円、今後の進路は下の台風24号進路図で確認できる。
台風経路図
最新天気図も重要|今回は台風だけ見ない
今週末は台風24号の位置だけでなく、秋雨前線と日本付近の風を見る必要がある。
特に太平洋側では北〜北東風が強まり、台風由来のうねりとは別に短周期の風波が発達する場所がある。
金曜4日の海:すでにエリア差が大きい
週末予想へ入る前に、金曜日の実際の海を確認しておこう。
| エリア | 金曜4日の状況 |
|---|---|
| 千葉南 | J’s前・白渚でコシ〜ハラ、セットムネ。朝は北〜北西風で比較的まとまる時間あり。 |
| 湘南 | 朝の鵠沼はヒザ〜モモ、セットコシ。午後はコシ、セットハラ、たまにムネまで反応。 |
| 伊豆 | 多々戸でモモ、セットコシ、たまにハラ。北東風でも比較的まとまる時間あり。 |
| 宮崎 | 海洋予報ではすでに2mを超える南東波が入り、強い雨と東寄りの風の影響も大きい。 |
9月5日(土):南うねりに北東風波が重なる
土曜日は、南〜南東から残るうねりに、北東〜東寄りの風波が加わる見込み。
場所によってはサイズが上がる一方、周期が短くなってまとまりを欠く可能性がある。
| エリア | 土曜の見方 |
|---|---|
| 千葉南 | 1m台前半から朝にかけて1m台後半まで上向く可能性。北東風波が増え、まとまりづらい。 |
| 茨城 | 1m弱前後から。東うねりはあるが、朝の風が弱ければ比較的選びやすい候補。 |
| 湘南 | 外海より抑えられ、海洋予報上は1m未満中心。大きな波を避けたい人向け。 |
| 伊豆 | 1m台前半から上向くが、北東風が強まりやすい。南向きでも強風の影響に注意。 |
| 四国 | 1.5m前後まで反応する可能性。南うねりはあるが北東風が強い。 |
| 宮崎 | 2m台の波が続く可能性。東〜北東風も強く、サイズ以上に荒れた海況に注意。 |
千葉南:サイズは上がるが、波質は別問題
千葉南では土曜朝にかけて総合的な波高が上がる見込み。
ただし波向きが南東から東、さらに北東寄りへ変化し、周期も短くなる時間がありそうだ。
つまり「台風24号のきれいなラインが入る」というより、北東風波が加わって海全体がザワつく可能性が高い。
でも「サイズアップ=コンディションアップ」ではない。
茨城:土曜朝は意外な候補
茨城は千葉南ほど大きくならない可能性がある。
一方、東寄りのうねりが残り、朝に北〜北東風が弱い時間へ当たれば、外海の中では比較的選びやすい可能性がある。
大きさを求めるより、風と面のバランスを狙いたい。
湘南:小さめをメリットとして見る
湘南は北東寄りの風波を外海ほど拾わない。
そのため千葉や伊豆でサイズが上がっていても、湘南では比較的小さい状態が続く可能性がある。
ショートボードでサイズを求める人には物足りなくても、大きな波を避けたい人、ロングやミッドレングスで入りたい人には候補。
ただし、海洋予報上の波高には短周期の風波も含まれるため、当日の実際のブレイクサイズを確認したい。
伊豆:南うねりから北東風波へ
土曜前半は南〜南西寄りのうねりが残る可能性がある。
しかし時間とともに北東風が強まり、東〜北東方向の短い風波が大きくなりそうだ。
多々戸など南向きのポイントでも、強い北東風そのものによる流れや海面の乱れには注意したい。
四国:サイズはあるが北東風が強い
四国では1m台半ばまでサイズがある可能性。
南〜南東からのうねりは残るものの、北〜北東風が強くなる。
風をかわす場所を探せるかが重要になりそうだ。
宮崎:土曜からすでに大きく荒れやすい
宮崎は他の主要エリアより一段大きい。
東〜北東方向から2mを超える波が入り、北東風も強い予想。
さらに雨の影響もあるため、「波があるから行く」という判断ではなく、河川の増水や道路状況も含めて確認したい。
宮崎はサイズより海況全体を確認。
オンショアの強い風、大きな風波、カレント、増水した河川からの流れ込みが重なる可能性があります。普段より慎重に判断してください。
9月6日(日):千葉・伊豆・宮崎はさらにサイズアップも
日曜日は、土曜日以上に北東〜東寄りの風波が発達するエリアが増えそうだ。
数字だけを見ると「日曜が本命」に見える場所もある。
しかし今回の日曜は、むしろ大きさに釣られない方がよい。
| エリア | 日曜の見方 |
|---|---|
| 千葉南 | 2.5m前後まで上がる可能性。北東寄り・周期7〜8秒程度で風波色が強い。 |
| 茨城 | サイズ上昇より風の影響を確認。北東風が強まればコンディションダウン。 |
| 湘南 | 外海より抑えられ、1m前後でも短周期成分が多い可能性。実ブレイクは小さめも。 |
| 伊豆 | 2m超まで上がる可能性があるが、強い北東風主体。荒れた海に注意。 |
| 四国 | 1.5m前後を維持する可能性。北東風が強く、風をかわす場所探し。 |
| 宮崎 | 2m台から時間帯によって3m超まで上がる可能性。東〜北東風も強く厳しい海況。 |
千葉南:2m超でも「台風スウェル本命」とは言いにくい
日曜の千葉南は2mを超える波高となる可能性がある。
しかし波向きは北東寄り、周期も7〜8秒程度が中心となる可能性が高い。
長周期の整った台風スウェルというより、北東風によって発達した海面が大きく影響する見込み。
数字だけでポイントへ向かわず、実波のまとまりとカレントを確認したい。
伊豆:数字は大きいが、強風に警戒
伊豆も日曜に2mを超える予報となる場所がある。
ただし北東風が非常に強まる可能性があり、海洋予報上のサイズの多くが短周期の北東風波となる可能性がある。
伊豆は「オフショアだから良い」と単純には考えない。
南向きポイントでは北東風がオフ〜サイドオフになる場合がありますが、風が極端に強いと流れや波面への影響も大きくなります。
宮崎:日曜後半はさらに荒れる可能性
宮崎は日曜も東〜北東方向の大きな波が続きそうだ。
時間帯によっては3mを大きく超える総合波高となる可能性もある。
しかも北東風が強い。
良い台風スウェルを狙うというより、クローズやジャンクを想定しておく方が現実的。
湘南:大きすぎる波を避けたい人には引き続き候補
湘南は千葉・伊豆ほど北東風波を拾わないため、日曜も相対的にはサイズを抑えられる可能性がある。
海洋予報で1m前後あっても短周期の成分を含むため、実際のブレイクは外海ほど大きくならない可能性もある。
大きな波が苦手な人には候補になる一方、小さいから安全とは決めつけず、潮位・カレント・混雑も確認したい。
土曜と日曜、どっちが良さそう?
| エリア | 土曜5日 | 日曜6日 |
|---|---|---|
| 千葉南 | サイズ上昇途中。風をかわす場所を探す。 | さらに大きいが北東風波主体で荒れやすい。 |
| 茨城 | 朝の弱風なら比較的候補。 | 北東風次第。サイズより面を見る。 |
| 湘南 | 小波中心。大きさを避けたい人向け。 | 外海より小さめを維持する可能性。 |
| 伊豆 | 南うねりは残るが北東風が強まる。 | サイズ大幅上昇も強風で厳しい可能性。 |
| 四国 | サイズあり。北東風をかわす場所。 | 同程度のサイズを維持、引き続き風が問題。 |
| 宮崎 | すでに大きくオンショア気味。 | さらにサイズ上昇の可能性。無理をしない。 |
日曜:波高は上がるが、風も強まる。
今回は「日曜の方が大きい=日曜の方が良い」ではない。
大雨にも注意|海へ行くまでの安全も確認
台風24号と秋雨前線の影響で、大雨となっている地域がある。
特に九州・四国などでは、海のコンディションだけでなく河川の増水、土砂災害、道路規制にも注意したい。
サーフポイント付近で雨が弱くても、上流で大雨になっていれば河口周辺の流れや水質が急変することがある。
海だけ見て出発しない。
雨量、河川情報、道路状況、雷、現地の警報・注意報も確認し、危険がある場合はサーフィンを中止してください。
各地の最新波情報・風予報を確認
台風24号の名前は「クロヴァン(Krovanh)」。
カンボジアが提案したアジア名で、気象庁では意味を「木の名前」としている。
小ネタ1:アジア名リストでは85番
Krovanhは現在のアジア名リストで85番。
84番はベトナム提案のBang-Lang、86番は中国提案のDujuan。
小ネタ2:過去にも使われている名前
アジア名は一度だけ使う名前ではなく、リストを順番に繰り返し使用する。
そのためKrovanhも過去の台風で使用されている。
小ネタ3:樹種までは公式に特定されていない
気象庁の日本語表記は「木の名前」。
記事では推測で特定の樹種を断定せず、公式情報の範囲にとどめる。
まとめ:日曜はサイズアップしても、狙い目とは限らない
台風24号クロヴァンは東シナ海で複雑な動きを見せている。
今回の週末は、クロヴァン単体の強い長周期台風スウェルを見るというより、南〜南東うねりに秋雨前線周辺の北東風波が重なる海況になりそうだ。
土曜日は千葉・伊豆・四国・宮崎などでサイズがあり、日曜日はさらに波高が上がる場所が増える可能性がある。
しかし日曜に増える波の多くは、北東〜東寄りの強風による短周期波を含む可能性が高い。
日曜:サイズより波質と安全を優先。
湘南:外海が大きい時の小さめ候補。
宮崎・伊豆・千葉南:大きな数字だけで向かわない。
特に宮崎・伊豆・千葉南などは、「波が大きい=良いコンディション」とは限らない。
今週末は、いつも以上に実際の波、風、周期、カレント、雨の状況まで確認して判断したい。
出典:SURF@REA 台風情報、SURF@REA 最新波情報、SURF@REA 波高・風向き予報、SURF@REA 天気図、気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」、気象庁ホームページ、ウェザーニュース
※波高は海洋予報上の波高であり、実際のサーフポイントのフェイスサイズそのものではありません。地形、波向き、周期、潮位、遮蔽物によって実際のブレイクサイズは変化します。
※今週末は台風24号由来のうねりだけではなく、秋雨前線周辺の気圧配置や北東風による風波が重なる可能性があります。
※この記事は2026年9月5日時点の情報をもとに、9月5日(土)・6日(日)のサーフィンへの影響を整理しています。
