台風9号バービー・台風10号メイサーク|今週末の波と来週以降の台風スウェル
台風9号バービー・台風10号メイサーク|今週末の波と来週以降の台風スウェル
台風9号バービー、そして台風10号メイサーク。
また台風である。
しかも今回は、1つではない。
台風7号メーカラー、台風8号ヒーゴスが過ぎたと思ったら、今度は台風9号バービーと台風10号メイサークである。
太平洋側のサーファーとしては、当然こうなる。
これである。
結論から言うと、今週末の日本本土太平洋側に、台風9号バービー由来の本格的な台風スウェルが届くとは、現時点では言いにくい。
ただし、台風9号バービーはかなり強い。来週以降の進路次第では、湘南、千葉、伊豆、静岡、伊良湖、四国、宮崎の見方が大きく変わる可能性がある。
まずは台風9号バービー。強いが、まだ遠い
台風9号バービーは、現在も発生中で、分類は台風である。
7月3日昼時点ではトラック諸島近海にあり、中心気圧970hPa、最大風速35m/s、最大瞬間風速50m/sで西へ進んでいる。
その後は、7月5日朝にマリアナ諸島、7月6日〜7日もマリアナ諸島付近、7月8日朝にはフィリピンの東へ進む予想になっている。
しかも、7月6日以降は中心気圧915hPa、最大風速55m/s、最大瞬間風速75m/s級の予想である。
ただし、今週末の日本本土からはまだ遠い。
ここを間違えると、判断を外す。
台風が強いことと、今すぐ湘南や千葉へ波が届くことは別である。うねりが届くには、台風の位置、向き、進む速度、うねりの通り道、周期、沿岸の風が必要になる。
台風9号バービーの進路目安
| 日時 | 進路と見方 |
|---|---|
| 7/3 昼 | トラック諸島近海。970hPa、最大風速35m/s。まだ日本本土からかなり遠い。 |
| 7/4 昼 | トラック諸島近海。940hPa、最大風速45m/s。発達しながら西進。 |
| 7/5 朝 | マリアナ諸島。925hPa、最大風速50m/s。今週末時点でもまだ南東側。 |
| 7/6 朝 | マリアナ諸島。915hPa、最大風速55m/s。かなり強いが、日本本土へ届くにはまだ距離がある。 |
| 7/7 朝 | マリアナ諸島。915hPa、最大風速55m/s。西北西方向の進路を確認したい。 |
| 7/8 朝 | フィリピンの東。915hPa、最大風速55m/s。ここから北寄りに変わるかが来週以降の焦点。 |
台風10号メイサークはどう見る?日本の太平洋側には直接効きにくい
同時に発生している台風10号メイサークも確認しておきたい。
ただし、サーフィン目線での主役は、現時点では台風9号バービーである。
台風10号メイサークは、南シナ海から海南島、トンキン湾、華南、華中方面へ進む予想になっている。
この進路を見る限り、日本の太平洋側へ直接うねりを送り込む台風ではない。
台風10号メイサークの見方
南シナ海〜華南方面へ進むため、日本の太平洋側のサーフィン波への直接影響は薄い。今回の記事では、9号バービーを主役、10号メイサークを同時発生中の補足要素として見るのが自然である。
まずは天気図で広域の気圧配置を確認
台風の波を見るときは、進路図だけでは足りない。広域の気圧配置、前線、風の入り方も合わせて見たい。
アジア太平洋の実況天気図
台風9号バービーと台風10号メイサークの位置関係、太平洋側へ影響しそうな広域の気圧配置を確認できます。
日本付近の48時間予想図
今週末にかけて、日本付近の風と波がどう変わるかを見るうえで、予想天気図も確認しておきたいところです。
台風9号バービーの進路図
まずは台風9号バービーの進路を確認しておきたい。今週末時点では日本本土から遠いが、来週以降の進路次第で太平洋側の波が変わる可能性がある。
台風経路図
台風10号メイサークの進路図
続いて台風10号メイサーク。進路は南シナ海〜華南方面で、日本の太平洋側へ直接うねりを送るコースではなさそうだ。
台風経路図
今週末はまだ届かない?波高データでは本格反応なし
ここが一番大事である。
台風9号バービーは強い。7月5日〜8日にかけて、中心気圧915〜925hPa、最大風速50〜55m/s級で推移する予想になっている。
ただし、位置はまだ遠い。7月5日〜6日時点ではマリアナ諸島付近、7月8日でもフィリピンの東である。
つまり、台風としては強いが、日本本土の太平洋側へすぐに本格的な台風スウェルを送り込む位置ではない。
波高・風向き予報を見ても、7月5日23時JSTまでの範囲では、湘南、千葉、伊豆、静岡、伊良湖、四国、宮崎のいずれも1.5m以上には届いていない。
千葉南で1.32m、茨城で1.34m、静岡で1.24m、四国で1.16m程度。反応はあるが、台風9号バービーの本格的なうねりと呼ぶにはまだ弱い。
エリア別の今週末の見方
7月5日23時JSTまでの波高・風向き予報では、主要エリアの最大値は以下の通りである。
| エリア | 今週末の見方 |
|---|---|
| 宮崎 | 青島で最大0.86m前後。南うねりはあるが、台風9号の本格反応とは言いにくい。 |
| 四国 | 宍喰で最大1.16m前後。東南東うねり。まだサイズは控えめ。 |
| 伊良湖 | 寺沢で最大1.16m前後。南東うねり。風は東北東寄りで、台風波というより通常の小〜中サイズ。 |
| 静岡 | 御前崎方面で最大1.24m前後。南南西うねり。既存波レベルの見方。 |
| 伊豆 | 入田浜で最大1.14m前後。東南東うねり。まだ本格反応前。 |
| 湘南・西湘 | 湘南は最大0.64m前後、西湘は0.82m前後。今週末時点では台風9号の波はまだ届いていない見方。 |
| 千葉南 | J’s前で最大1.32m前後。少し反応はあるが、本格的な台風スウェルとは言いにくい。 |
| 千葉北 | 夷隅で最大1.14m前後。東北東うねり。台風9号本体の反応としてはまだ弱い。 |
| 茨城 | 河原子で最大1.34m前後。東北東うねり。既存の東寄り波として見るのが自然。 |
来週以降はどうなる?バービーの北上がポイント
来週以降の注目点は、台風9号バービーがフィリピンの東からどの方向へ進むかである。
7月8日朝の予想では、バービーはフィリピンの東にあり、中心気圧915hPa、最大風速55m/sの非常に強い勢力を保つ見込みになっている。
この後、さらに西へ進むのか、北西へ進むのか、あるいは日本の南へ向きを変えるのかで、太平洋側の波は大きく変わる。
バービーが日本の南〜伊豆諸島方面へうねりを送り込むコースになれば、湘南、千葉、伊豆、静岡、伊良湖、四国でも反応が出る可能性がある。
ただし、現時点の波高・風向き予報は7月5日23時JSTまで。来週中盤以降の波高と風は、次の更新を待って確認したい。
来週以降は、台風9号の進路更新を必ず確認したい。
今週末に届いていないからといって、来週も無関係とは限らない。バービーは強い勢力を保つ予想で、進路が北寄りに変われば太平洋側の見方は一気に変わる。
湘南・千葉・伊豆・四国はいつから気にするべきか
現時点では、今週末の本格反応は弱い。
しかし、来週以降はエリアごとに見方を変えたい。
- 湘南:今週末は弱い。来週以降、台風が日本の南へ向くかどうかが重要。
- 千葉:反応は早い可能性があるが、今週末時点では本格台風波ではない。来週の東〜南東うねりを確認。
- 伊豆:東南東〜南東うねりが入るかどうか。台風の向きが変わると一気に気になる。
- 静岡・伊良湖:南〜南東うねりの入り方と沿岸の風次第。来週の更新待ち。
- 四国・宮崎:台風の位置がまだ遠いため今週末は弱い。来週以降、南寄りうねりが入るか確認。
今は「今週末に即ピーク」というより、「来週以降の進路変化を待つ」段階である。
台風名小ネタ:バービーは山、メイサークは木
気象庁のアジア名一覧では、Bavi(バービー)はベトナム北部の山の名前、Maysak(メイサーク)は木の名前とされている。
つまり今回は、山と木である。
自然が渋滞している。
ただし、サーファーにとって大事なのは名前の由来より、うねりが届くかどうかである。
特に台風9号バービーは強い。今週末に届かなくても、来週以降の進路次第では、太平洋側の波情報を細かく見ておく必要がある。
各地の最新波情報・風予報をチェック
台風スウェルは、数時間でサイズ・風・流れが変わる。気になるエリアは、入る前に必ず最新の波情報とサーフィン天気・風・波予報を確認してほしい。
台風9号バービーで今後気になるエリア
今週末はまだ本格反応前の見方ですが、来週以降に進路が変われば太平洋側の複数エリアが気になります。
台風スウェルを見るときは、1つのサイトだけで判断しない方が安全です。SURF@REAの台風情報・波情報・風予報に加えて、気象庁、米軍系のJTWC、天気図、警報・注意報などを組み合わせて確認しましょう。
- 気象庁:台風情報 — 台風の進路、予報円、暴風域、強風域を確認。
- 気象庁:天気図 — 実況天気図、24時間・48時間予想図を確認。
- 気象庁:気象警報・注意報 — 大雨、暴風、波浪、雷などを確認。
- 気象庁:台風の番号とアジア名の付け方 — バービー、メイサークなど台風名の意味を確認。
- SURF@REA:台風9号バービーの進路図 — 台風9号の進路・予報円を確認。
- SURF@REA:台風10号メイサークの進路図 — 台風10号の進路を確認。
- SURF@REA:全国の波情報 — 各地の最新波情報を確認。
- SURF@REA:サーフィン天気・風・波予報 — 風向き、風速、波高、波向き、周期を確認。
- SURF@REA:天気図 — 気象庁天気図をサーファー向けに確認。
- 波浪警報・注意報、雷注意報、強風注意報、高潮注意報
- 河口付近の増水、濁り、流木、漂流物
- 道路冠水、通行止め、駐車場閉鎖、海岸立入規制
- ライブカメラや現地の目視情報
- 自分のレベルで安全に帰ってこられる海かどうか
※JTWCやWindyなどの海外・民間サービスは参考情報として活用し、国内の警報・注意報、防災判断は気象庁や自治体の公式情報を必ず確認してください。台風接近時は、波が良く見えても、流れ・雷・強風・漂流物・急なサイズアップで危険になる場合があります。
まとめ:今週末ではなく、来週以降のバービーに注目
台風9号バービーと台風10号メイサーク。
2つの台風が同時に存在しているが、サーフィン目線で主役になるのは台風9号バービーである。
台風10号メイサークは、南シナ海から華南方面へ進む予想で、日本の太平洋側へ直接うねりを送るコースではない。
一方、台風9号バービーは強い。7月6日〜8日にかけても中心気圧915hPa、最大風速55m/s級の予想である。
ただし、今週末はまだ遠い。7月5日23時JSTまでの波高・風向き予報では、湘南、千葉、伊豆、静岡、伊良湖、四国、宮崎のいずれも1.5m以上には届いていない。
本当に見るべきは、来週以降の進路変化である。
バービーがフィリピンの東から北寄りに進路を変えるか。日本の南〜伊豆諸島方面へうねりを送り込むコースになるか。
ここで、来週中盤以降の湘南、千葉、伊豆、静岡、伊良湖、四国、宮崎の見方が変わる。
波があるかどうかではなく、安全に入れる波かどうか。
今回も見るべきなのは、そこだ。
海は逃げない。
迷ったら入らない。少しでも危ないと思ったら上がる。
出典:SURF@REA 台風情報、SURF@REA 波情報・風予報、気象庁「台風情報」、気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」、気象庁ホームページ「天気図」
※この記事はサーフィン目線で台風9号バービー・台風10号メイサークの影響を整理したものです。海に入る判断は、必ず最新の公式情報、現地状況、ご自身の技量をもとに行ってください。
