【台風8号ヒーゴス】メーカラーの次は“いちじく”。週末の波はどう変わる?
台風8号、ヒーゴス。
また台風である。
台風7号メーカラーでソワソワしていたサーファーのところへ、今度は台風8号ヒーゴスがやってきた。
しかも名前がヒーゴス。
気象庁のアジア名一覧では、Higos(ヒーゴス)は「いちじく」という意味である。
いちじく。
名前だけ聞くと、ジャム、タルト、カフェの焼き菓子、白い皿に乗った上品なデザートである。
だが、台風である。
名前はいちじく。
でも、海の上でやっていることは果物ではない。
今回の台風8号ヒーゴスは、マリアナ諸島からフィリピンの東、日本の南、伊豆諸島近海へ進み、その後は日本のはるか東へ抜ける予想になっている。
つまり、サーファー的にはこういうことだ。
これである。
台風8号ヒーゴスは「いちじく」だが、海は甘くない
台風8号ヒーゴス。
名前の意味は「いちじく」。
いちじくといえば、どちらかというと台風よりもカフェである。
いちじくのタルト。いちじくのパフェ。いちじくのジャム。いちじくとクリームチーズ。急におしゃれである。
しかし、今回見ているのはスイーツ情報ではない。台風情報である。
でも、太平洋の上では普通に警戒対象である。
SURF@REAの台風情報では、台風8号ヒーゴスは6月23日朝の時点でマリアナ諸島付近にあり、中心気圧1006hPa、最大風速15m/s、最大瞬間風速23m/sで西へ進んでいる。
その後は、6月24日朝にマリアナ諸島、6月25日未明にフィリピンの東、6月26日未明に日本の南、6月27日未明に伊豆諸島近海、6月28日未明には日本のはるか東へ進む予想である。
今回の重要ポイント
台風8号ヒーゴスは、6月27日朝に伊豆諸島近海へ進む予想。波高・風向き予報では、6月26日後半に宮崎・四国・東海・伊豆・千葉方面で反応が強まる見込みである。ただし週末は、通過後の残りうねりと風の変化を見て判断したい。
まずは天気図で広域の気圧配置を確認
台風の波を見るときは、進路図だけでは足りない。広域の気圧配置、前線、風の入り方も合わせて見たい。
アジア太平洋の実況天気図
台風7号メーカラーと台風8号ヒーゴスの位置関係、南日本へ影響しそうな広域の気圧配置を確認できます。
日本付近の48時間予想図
6月26日〜27日にかけて、太平洋側の風と波がどう変わるかを見るうえで、日本付近の予想天気図も確認しておきたいところです。
台風7号メーカラーがまだ残る。今回は「台風単発」では見ない方がいい
今回のポイントは、台風8号ヒーゴスだけを単体で見ない方がいいということだ。
台風7号メーカラーはまだ有効な台風情報として残っており、日本の近くに影響を及ぼしている。そこへ次の台風8号ヒーゴスが、日本の南〜伊豆諸島近海方面へ進む。
つまり、サーファー目線ではこうなる。
こういうときは、単純に「台風が来たから波が上がる」と見ない方がいい。
うねりの向き、周期、沿岸の風、前日までの海況、そして台風7号の残り方を合わせて見たい。
台風が連続すると、海は読みづらくなる。
サイズだけでなく、流れ、まとまり、地形変化、漂流物、河口周辺の濁りも確認が必要である。
台風7号メーカラーの進路図
まずは、直前の台風7号メーカラーの進路も確認しておきたい。前の台風の残りうねりや風の影響が残ると、ヒーゴス単体の波としては読みにくくなるためである。
台風経路図
台風8号ヒーゴスの進路図
続いて、台風8号ヒーゴス本体の進路を確認しておきたい。ヒーゴスは日本の南から伊豆諸島近海へ進む予想で、太平洋側のサーフィンには見逃せないコースである。
台風経路図
波高・風向きで見ると、6月26日後半が大きな山
海洋気象予測で見ると、今回のヒーゴスは6月26日後半に太平洋側の複数エリアで反応が強まる。
特に目立つのは宮崎と四国である。
宮崎は6月26日朝に2m台へ入り、昼過ぎに3m台、15時頃には4m台へ到達する予報。青島では6月26日15時に4.28m、南南東うねり、周期7秒台、北東寄りの弱い風というデータが出ている。
ただし、数字だけ見るとかなり大きい。
宮崎は「反応あり」だが、一般向けに気軽なサイズではない。
6月26日夕方〜夜には、南うねりで3〜4m台、北寄りの風が弱く入る時間もあるが、カレントやセットの強さには十分注意したい。
四国も強く反応する。6月24日夕方には2m台へ入り、6月26日夜に3m、さらに21時以降に4m台へ。生見では6月26日23時に4.82m、南うねり、周期9.2秒、北北西の弱い風という予報である。
ただし、4m台は普通に大きい。
宍喰、生見、内妻あたりは、風だけ見ると良さそうな時間がある。ただし、サイズは上級者向けの可能性が高い。
エリア別の反応目安
現時点の波高・風向き予報では、各エリアの反応は以下のように見える。
| エリア | 波の見方 |
|---|---|
| 宮崎 | 6月26日9時頃に2m、13時頃に3m、15時頃に4m台。青島・木崎浜は南うねりで強く反応。夕方〜夜に北寄りの弱風もあり。 |
| 四国 | 6月24日夕方から2m台、6月26日夜に3〜4m台。生見・宍喰・内妻は6月26日夜が山。サイズはかなり大きい。 |
| 和歌山 | 6月26日夜に2m台へ。磯ノ浦で南うねり、風は弱め。ただし南寄りの風は面への影響確認が必要。 |
| 伊勢志摩 | 6月25日朝から2m台。6月26日夜に国府ノ浜周辺で2.6m前後。南うねりで反応。 |
| 伊良湖 | 6月25日朝から2m台。6月26日午後〜夜に寺沢で2m台。西寄りの風が入る時間があり、タイミング次第。 |
| 静岡 | 6月25日朝から2m台。6月26日夜に中田島・御前崎方面で2.6m前後。西寄りの風が入る時間あり。 |
| 伊豆 | 6月25日昼から2m台。6月26日夜に白浜で2.18m前後。西南西の風でポイント選びが重要。 |
| 湘南・西湘 | 6月26日夜まででは2m未満。湘南は第2駐車場前で1.74m、西湘は吉浜で1.6m前後。反応はあるが、本格台風波とはまだ言いにくい。 |
| 千葉南 | 6月25日午後から2m台。6月26日夜にJ’s前で2.3m前後。6月25日夕方以降は北寄りの風で整う時間もあり。 |
| 千葉北 | 6月25日夕方以降に大原で2m前後。北西寄りの弱風で一時的に整う可能性。ただし日没前後の判断は慎重に。 |
| 茨城 | 6月24日朝に2m前後。東寄りのうねりで反応。ただしヒーゴス本体というより既存の東寄り波も含めて見る必要あり。 |
狙い目として気になるのはどこか?
単純に波高だけなら、宮崎と四国が大きく反応する。
ただし、サーフィンで本当に見たいのは、波高だけではなく、風と周期と安全性である。
データ上、比較的気になる時間帯は以下である。
- 宮崎:6月26日夕方〜夜。南うねり3〜4m台、北寄りの弱風。ただしサイズ大きめ。
- 四国:6月26日夜。南うねり4m台、北〜北西寄りの弱風。上級者向けの可能性。
- 伊良湖:6月26日午後〜夜。2m前後、西寄りの風が入る時間あり。
- 静岡:6月26日午後〜夜。南〜南南西うねりで2m前後、西寄りの風が入る時間あり。
- 千葉南:6月25日夕方以降〜6月26日夜。2m前後、北寄り〜西寄りの風を確認したい。
- 千葉北:6月25日夕方以降。大原周辺で2m前後、北西寄りの弱風。日没前後の判断は慎重に。
湘南と西湘は、現時点の予報では6月26日夜まで2m未満。反応は出るが、宮崎・四国・東海・千葉ほどの明確な台風波とは言いにくい。
ヒーゴスが伊豆諸島近海へ進んだ後、残りうねりがどう入るかは引き続き確認したい。
千葉は6月25日夕方以降に一度整う可能性
千葉北では、6月25日夕方〜夜にかけて大原周辺で2m前後、南南東〜南東寄りのうねり、北西寄りの弱風というデータが出ている。
数字だけなら少し気になる。
ただし、日没前後の海は判断が難しくなる。台風絡みの日は、セットの入り方、流れ、漂流物、地形変化が短時間で変わることもある。
狙うなら、明るい時間帯に現地確認できる範囲で判断したい。
「風が合いそう」「数字が良さそう」だけで無理に入るのではなく、実際のサイズ、流れ、人の動き、セット間隔を見てから判断したい。
千葉南は6月25日夕方〜6月26日にかけて2m前後の反応。白渚やJ’s前では、北寄り〜西寄りの風でまとまりやすい時間もありそうだ。
千葉は反応しやすい。
だからこそ、風と時間帯と安全性をセットで見たい。
四国・宮崎は上がる。ただし、上がりすぎにも注意
今回のデータで最も強く反応しているのは、宮崎と四国である。
宮崎は6月26日昼〜夕方にかけて一気にサイズアップし、青島で4m台。四国は6月26日夜に生見で4m台後半。
これは、一般的な「ちょっとサイズアップして楽しい」ではない。
ただし、誰にとっても良い波とは限らない。
サイズが大きいと、ゲットが厳しくなり、カレントも強くなり、セットの間隔や入り方も変わる。
特に台風が連続していると、前のうねりや流れの残りも重なることがある。
「昨日入れたから今日も大丈夫」は、台風時には通用しない。
では、週末はどう見るべきか?
この記事の本題はここである。
台風8号ヒーゴスは、6月27日朝に伊豆諸島近海、6月28日朝には日本のはるか東へ進む予想になっている。つまり、週末は「通過後の残りうねり」と「風の変化」を見るタイミングになる。
6月26日後半の時点では、宮崎・四国が大きく反応し、伊良湖・静岡・伊豆・千葉南も上向く予報である。一方で、湘南・西湘は6月26日夜まででは2m未満で、まだ本格的な台風波とは言いにくい。
台風が抜けた後に、うねりが残り、風が北寄りや西寄りに変わる時間があれば、エリアによっては一気に表情が良くなる可能性がある。
ただし、ここで注意したいのは、台風7号メーカラーの影響もまだ残っていることだ。
前の台風の残りうねり、ヒーゴスのうねり、通過後の風、地形変化が重なると、海はかなり読みづらくなる。
現時点の見方としては、宮崎・四国は週末前からサイズが大きくなりすぎる可能性があり、上級者向け。伊良湖・静岡・伊豆・千葉南は、6月26日後半から週末にかけて残りうねりと風の変化を見たい。湘南・西湘は、反応が遅れて入るかどうかを引き続き確認したい。
つまり、週末は「全国的に一斉に最高」というより、エリアごとにかなり明暗が分かれそうである。
今回の記事で一番言いたいこと
台風8号ヒーゴスで波が上がるかどうか。
サーファーなら気になる。
それは当然だ。
ただし、今回のデータを見る限り、問題は「波が上がるか」だけではない。
でも、入れる波かどうかは別問題である。
宮崎・四国はかなり反応する。東海〜伊豆〜千葉も上向く。湘南・西湘は現時点では弱めだが、今後の残りうねりを見る必要がある。
そして、台風7号メーカラーもまだ絡む。
海は「これは7号の波です」「これは8号の波です」と札を付けて来ない。
だからこそ、当日の最新情報が重要である。
各地の最新波情報・風予報をチェック
台風スウェルは、数時間でサイズ・風・流れが変わる。気になるエリアは、入る前に必ず最新の波情報とサーフィン天気・風・波予報を確認してほしい。
台風8号ヒーゴスで気になるエリア
今回の記事で触れているエリアの最新情報はこちらから確認できます。
Higos(ヒーゴス)は、気象庁のアジア名一覧では「いちじく」という意味で紹介されている。名前だけなら、台風というより完全にスイーツ寄りである。
いちじくは、タルト、ジャム、コンポート、パフェ、サラダ、チーズとの組み合わせなど、カフェや家庭料理でも使いやすい果物である。ヒーゴスという響きだけ聞くと、白い皿にいちじくのタルトが出てきそうだ。
- いちじくタルトで有名なカフェを探す — カフェ巡りや季節のデザート探しに。
- Googleマップで近くのいちじくスイーツを探す — 現在地や行きたいエリア周辺で探す場合はこちら。
- Cookpad:いちじくレシピ検索 — ジャム、コンポート、サラダ、デザートのアレンジ確認用。
- クラシル:いちじくレシピ検索 — 動画や手順付きで作り方を確認したい場合に。
- DELISH KITCHEN:いちじくレシピ検索 — 家庭向けの料理・デザートを探す場合に。
- 富澤商店系のいちじくレシピを探す — タルトや焼き菓子系の材料を見ながら探したい場合に。
※この小ネタは、あくまで「ヒーゴス=いちじく」という名前からの寄り道です。台風情報としては、いちじくタルトよりも進路・風・波・警報を優先して確認してください。
台風スウェルを見るときは、1つのサイトだけで判断しない方が安全です。SURF@REAの波情報・風予報に加えて、気象庁、米軍系のJTWC、天気図、雨雲、警報・注意報などを組み合わせて確認しましょう。
- 気象庁:台風情報 — 台風の進路、予報円、暴風域、強風域を確認する基本情報。
- 気象庁:天気図 — 実況天気図、24時間・48時間予想図で広域の気圧配置を確認。
- 気象庁:気象警報・注意報 — 大雨、暴風、波浪、雷などの警報・注意報を確認。
- 気象庁:キキクル — 大雨による土砂災害、浸水、洪水の危険度を確認。
- 気象庁:台風の番号とアジア名の付け方 — ヒーゴスなど、台風のアジア名と意味を確認。
- JTWC:Joint Typhoon Warning Center — 米軍系の台風情報。進路予想や警報文を確認する参考情報。
- JTWC:西部北太平洋の熱帯擾乱情報 — 台風になる前の熱帯擾乱や発達可能性の確認用。
- JTWC:Western Pacific Tropical Cyclones — 西部北太平洋の台風・熱帯低気圧情報を確認。
- SURF@REA:台風8号ヒーゴスの進路図 — 台風8号の進路・予報円を確認。
- SURF@REA:台風7号メーカラーの進路図 — 直前の台風影響を確認。
- SURF@REA:全国の波情報 — 各地の最新波情報を確認。
- SURF@REA:サーフィン天気・風・波予報 — 風向き、風速、波高、波向き、周期を確認。
- SURF@REA:天気図 — 気象庁天気図をサーファー向けに確認。
- 波浪警報・注意報、雷注意報、強風注意報、高潮注意報
- 河口付近の増水、濁り、流木、漂流物
- 道路冠水、通行止め、駐車場閉鎖、海岸立入規制
- ライブカメラや現地の目視情報
- 自分のレベルで安全に帰ってこられる海かどうか
※JTWCやWindyなどの海外・民間サービスは参考情報として活用し、国内の警報・注意報、防災判断は気象庁や自治体の公式情報を必ず確認してください。台風接近時は、波が良く見えても、流れ・雷・強風・漂流物・急なサイズアップで危険になる場合があります。
まとめ:ヒーゴスは「いちじく」だが、台風スウェルは甘くない
台風8号ヒーゴス。
名前の意味は「いちじく」。
たしかに響きは柔らかい。
カフェで出てきても違和感がない。
しかし、今回は台風である。
進路としては、日本の南から伊豆諸島近海へ進み、その後は日本のはるか東へ抜ける予想。太平洋側のサーファーとしては見逃せない。
波高・風向き予報では、宮崎と四国が6月26日後半に強く反応。東海〜伊豆〜千葉も6月25日〜26日にかけて上向く。湘南・西湘は現時点では2m未満で、今後の残りうねりを確認したい。
さらに、台風7号メーカラーの影響が残る可能性もあるため、今回は単発の台風ではなく、連続した台風影響として見る必要がある。
そして週末は、台風通過後の残りうねりと風の変化をどう読むかがポイントになる。ピークを追いかけるより、落ち着いて入れる時間を探す方が現実的である。
今回も大事なのは、波があるかどうかではない。
- 安全に入れる波か
- 自分のレベルに合っているか
- 風と潮のタイミングが合っているか
- サイズが上がりすぎていないか
- 前の台風の残りうねりや流れが残っていないか
ここを見誤ると、楽しいはずの台風スウェルが一気に危険なものになる。
ヒーゴスは、いちじく。
でも、海はジャムではない。
甘く見たら、普通にやられる。
海は逃げない。
迷ったら入らない。少しでも危ないと思ったら上がる。
出典:SURF@REA 台風情報、SURF@REA 波情報・風予報、気象庁「台風情報」、気象庁「台風の番号とアジア名の付け方」、気象庁ホームページ「天気図」
※この記事はサーフィン目線で台風8号ヒーゴスの影響を整理したものです。海に入る判断は、必ず最新の公式情報、現地状況、ご自身の技量をもとに行ってください。
